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2月に読んだ本を振り返る

ウェブサイトを乗り換えようと準備していたが、遅々として進まないので、いったん吐き出す。
2月は10冊の本を読んだ。うち、よかったのは”華族”(小田部雄次, 中公新書 2006)だった。

華族とはなんだろうか。素人のイメージでは、昔、明治時代に鹿鳴館で踊っていた貴族ら、という印象だ。
しかし歴史を辿れば、どこからその身分が湧いてきたのか不思議に思うこともあった。
漠然とした理解は、朝廷に属していた公家らだ。そして、事実、公家のほとんどは華族となった。
しかし、華族=公家ではない。華族が決定的に重要だったのは、公家と武家という2つの権力階級が合流を果たしたことだったようだ。
初めて華族になったのは400家を超える家、そして最大の時は1200家を超える。
華族は国家の支配層としての権力があるが、個人的に感じた主な役割は、皇族のDNAプールであることのようにみえる。皇族は華族の中からしか結婚相手を選ぶことができなかった。このため、皇族の結婚相手としてふさわしい品格や家柄を持つことが望まれ、またそのように教育を受けた身分であったようだ。

江戸時代の身分制の進化系である華族制度は、その後、78年間継続して、第二次世界大戦後にようやく廃止される。
そして、戦後の教育では、身分制度という、つい70年前までは存在していた制度が、まるでなかったことかのような扱いを受けていたのであろうか、私はほとんど詳しく知らないままこれまで過ごしてきてる。(つまり、正確に知らなくても特に問題はない)

この本は、つい最近までの日本のことなのに、知らないことを教えてくれたという意味で、よかった。

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